平城京木簡の「託」

続きを書いてくれとご要望がありましたので書きます。自分さえわかればいいというSファイルの欠点が露呈して、放置状態になってました。 (^_^;)

日本史を覆すような功績だと自分では思うのですが、学者は相手にしてくれんでしょうし、私にとっては銭金になるようなものでもありません。

銭金にできる人、なんとか日本社会を作り変えることに役立てて下さい。

 

奈良文化財研究所木簡画像データベースより。

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これは、点無し「託」字木簡で、「託麻□(□は判読不能)」と書かれています。一字判読不能ですが、前後の関係から、「肥後国託麻郡」です。

wikipedia託麻郡(たくまぐん)

出土地は「奈良市佐紀町」のようです。私、とても感動しました。わざわざ、佐紀に出掛けた甲斐がありました! →スピンオフ平城京の闇?03話

初詣に来いと佐紀神社に、私を呼んだ?経津主神(ふつぬしのかみ)に感謝感謝です! (^人^)  →wikipedia添下郡(そえじもぐん)

 

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これも「託麻郡」という記述の木簡です。「託麻郡」の「託」は、「、」有りの「託」です。

 

以上二つの木簡からわかることは、「託」に二つの字体があったということです。点無し「託」と、点有り「託」ですね。

しかも、この二つの木簡は、同じ地名の「託麻郡」であるので、点有り「託」は誤字でないと言えそうです。

 

蓬左文庫本続日本紀天平十七年の「託□真玉」の第一文字目「託」問題が、平城京木簡により解けたこととなります。

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この画像は、「蓬左文庫本続日本紀」の筆跡となります。 →Sファイル蓬左文庫本続日本紀

「天平十七年四月」は「巻第十六」ですので、「金沢文庫」本の筆跡ということになります(Sファイル蓬左文庫本続日本紀を読んで下さい)。

「□□真玉」の第一文字は、どの学者も「託」解釈ですが、

これを誤字とすることによって別字への置き換えが江戸時代の狩谷棭斎より始まります。 →Sファイル「記多真玉」の読みに挑んだ学者たち

狩谷棭斎、こいつから話がややこしくなります・・・ (^_^;) 大嫌いやねん!こいつ!

狩谷棭斎の「天平十七年四月□□真玉」解釈がわかる資料が、これしかありません→Sファイル佐伯有義(さえきありよし)

なるべく簡潔にまとめますと、佐伯有義の注文によると、狩谷棭斎は「證」字であるところを続日本紀書写者が「託」字としたとあります。

つまり、狩谷棭斎は「託」と読んでいたということです。

誤字とした根拠がわからんのですよ・・・そこを想像して補うに、「託」に「、」が付いてる筆跡が誤字との判断に至ったのではないでしょうか?

わからんです。わからんですが、話を進めましょう。

私は「託」だと断定はしていませんでした。「託」かもしれないと思っていましたが、別字「言屯」かもしれんとか・・・

私が「託」かもしれないと思っていた根拠は、実にいい加減ですが、黒板勝美が「託」としていたからです。

Sファイル国史大系

第一文字が「託」でいいとしても、なぞの「、」です。

第一文字「託」、第二文字「陁」とした場合、そういう地名あるかな?と思って探しておいたのがこれです↓

φ(`д´)メモメモ... 佐賀県神埼市千代田町詫田

この地名は、黒板勝美の国史大系続日本紀を調べた時に見つけてありました。

んで、この地名、どれぐらい古いのか、よおわかりません。よおわかりませんが、古いと思います・・・ (^_^;) トーンダウン

神埼市なんで、旧神埼郡でしょう。 →wikipedia神埼郡(かんざきぐん)

千代田町・・・ここからあんまり調べてません、新しいのですが、古い地名でもあったのでしょうか?謎です。 →千代田町(ちよだちょう)

その千代田町(村)の中に「詫田」という地名です。ウ冠が付いております。

「わびた」と読むかのかも・・・と思い、一応調べました。神埼郡千代田町詫田もしくは神埼市千代田町詫田→郵便番号検索

「詫田」の読みは「タクタ」だそうです。

んで、地図見てもらいますとね、私はグーグルマップ見てます、神埼市千代田町詫田の近くに神社があるでしょう。

若宮八幡宮、なんか古そうと思って、グーグル検索かけると、神埼市には若宮と名の付く神社がいっぱいあるようなんです。

現在調査中なんですが、その中のひとつの若宮神社(神埼市千代田町境原851-1)が、なんと、正一位の社格らしいんです。

わけわからんです、はい。 (^_^;)

大雑把に、神埼市役所の東に「詫田」、南南西に正一位若宮神社(神埼市千代田町境原字三本松851-1)です。

薩摩国頴娃(えい)郡薩摩国一宮枚聞神社で、正四位下です。正一位って・・・なんか、凄い神社が佐賀にはあるんですね!

雲の如く水の如く若宮神社 →狛犬見聞録若宮神社

 

書き忘れるとこでした。奈良平城京木簡の「託」字に「、」が付いてるというのは、こういう書き方があったということですね。

「蓬左文庫本続日本紀」の筆跡は、古代の書き方を踏襲していた可能性が極めて高く、というか、大昔からの字体を継承してますね、これは。

歴代写本を作製してきた先人たちが正確に書き写していたことに、頭が下がります。

 

ついで。

黙示という意味では、日本の現代社会では、「点滅信号」ではないかと思います。

よくできてるんじゃないでしょうか、「点滅」なんて。

ここから半導体という物に進歩したのかもしれませんね。

 

一応未完

好きなんですわ、これ、「絶対不可能に挑め。」

 

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